モヤイ像はどこからやって来た?

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モヤイ像はどこからやって来た?

渋谷駅西口に佇むインパクト抜群の「モヤイ像」は、
「忠犬ハチ公像」と並ぶ渋谷の有名な待ち合わせスポットですね。
今回はそんな「モヤイ像」の歴史を振り返ります。
渋谷の「モヤイ像」は1980年(昭和55年)に「新島」から「東京都移管100年」を記念して渋谷区に寄贈されました。
伊豆諸島の一つとして知られる「新島」は世界的にも珍しいコーガ石(抗火石)が産出される場所。
この石を使い、イースター島の「モアイ像」をモデルにして村おこしのために島民が作り始めたのが「モヤイ像」です。
プロの彫刻家や島の人々、観光客らによって創られた「モヤイ像」は、今では島のあちらこちらに点在していて、人々から観光名所として親しまれています。
ちなみに「モヤイ」というネーミングは、島で使われている言葉「もやう(協力する・助け合うという意味)」にかけて作られたそうです。
渋谷の「モヤイ像」寄贈の背景には「新島」のPRにつなげたい意向と同時に、
「村に根付いている“協力し、助け合う精神”を大都会の人々に伝えたい」という思いもあったとのこと。

 

皆さんも今度「モヤイ像」を見かけたら、
美しい海と砂浜、そして「モヤイ像」が広がる「新島」へ思いを馳せてみてください。