「代々木公園」の歴史

no.007

「代々木公園」の歴史

「都心で一番広い空が見える公園」がコンセプトの代々木公園。大都会のど真ん中、渋谷区に位置しながらも東京ドーム11個分の広さを有したとても大きな公園です。そんな代々木公園ですが、元々はなんの跡地に作られたものかご存知ですか?
実はこの土地、時代とともに様々な変貌を遂げてきた場所でした。
江戸時代後期、代々木公園のあたりは井伊直弼の下屋敷をはじめ、幾つかの大名の下屋敷がありました。屋敷周辺はほとんどが田畑だったとか。渋谷に田んぼや畑…今では想像もつきませんね。その後大日本帝国陸軍の練兵場として使用され、第二次世界大戦後は米軍の駐留家族の居留地、「ワシントンハイツ」となりました。1940年代のアメリカの街並みがそのまま再現されていて、周辺に住む日本人にとっては脅威でもありつつ、憧れの的でもあったそうです。その後この土地は1961年に日本へ返還され、東京オリンピック開催を契機に「代々木選手村」として使用されました。そして6年後の1967年、「東京の森づくりに励もう」という活動の一環で森林公園として整備され、現在の「代々木公園」として開園。数々の歴史的な出来事を経て、緑豊かな都心のオアシスへと変化した代々木公園。園内にはその歴史を肌で感じられる記念碑や建物が残っていますので、ぜひお散歩がてら探しに行ってみてくださいね!